永久脱毛とは医療用の器具などを用いて毛根を破壊し、二度と毛が生えてこないようにする治療方法のことを言います。その歴史は古く、1800年代後半までさかのぼることになります。1800年代後半、電気分解法を呼ばれる発毛組織に電流を直接流し込むことで体内の組織液を電気分解させ、この際に発生するアルカリ液を利用して毛包組織を破壊するという脱毛手段が確立されました。この電気分解法こそが永久脱毛の始まりといえるのかもしれません。
1900年代に入るとこの電気分解式の永久脱毛方法がより効率的に改良されていきました。時を同じくして、1900年代に入るとエックス線を用いた方法も開発されましたが、エックス線を利用した脱毛は毛根を破壊する代わりにシミやシワ、傷などの副作用を残すほかにも十数年後に皮膚ガンを発生させるなどの問題が発覚し徐々に行われることがなくなりました。1920年ごろ、高周波を利用した脱毛方法が開発され、1940年ごろにはこの高周波方式の脱毛と電気分解方式の脱毛を混合したブレンド脱毛と呼ばれる脱毛手段が登場しました。この脱毛手段は世界に広く広がり、1970年ごろには日本にも輸入され、医療機関やサロンなどに広く普及することとなります。
1980年代に入ると現在のようにレーザーや光を用いた脱毛方法のもととなる研究がおこなわれるようになりました。永久脱毛の歴史は今から100年以上前にさかのぼることになり、その歴史は今も次々に更新され続けています。今後も脱毛技術はさらなる発展を遂げ、より高度な脱毛手段が現れてくるのではないかと思われます。
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